1.給水ポンプとは
給水ポンプは、受水槽に貯水された水を建物の最上階まで押し上げるための設備です。 マンションなどの集合住宅や商業ビル、工場などの工業用水などに使用されています。 給水ポンプは主に、(1)受水槽式の給水ポンプと(2)増圧給水ポンプの2種類がありますが、
今回は、(1)受水槽式の給水ポンプについて、紹介させていただきます。
2.給水ポンプ点検とは
維持管理として正常に給水するため、給水ポンプ設備の定期点検を年1回以上行う必要がございます。(東京都給水条例施行規程第8条の2)
また、給水ポンプの点検と併せて、受水槽の清掃も年1回実施することが法令で義務づけられております。
※点検頻度は各自治体で異なるケースもございます。詳しくは建物所在地の各自治体にお問い合わせお願いいたします。
3.点検項目
メカニカルシール、ベアリング、ポンプ異常音、モーター絶縁抵抗、電流値、マグネットスイッチ・インバーター、吐出圧力、フロースイッチ、各スイッチの作動確認
圧力スイッチ、圧力センサー、補助リレー、圧力タンク封入圧力、受水槽
4.給水ポンプ点検が必要な理由
給水ポンプ建物に水を供給するために必要な設備ですが、ポンプに使われている各部品は年を追うごとに劣化していきます。そのため、定期的に点検し、交換が必要であれば交換で切るようにしておく必要があります。
受水槽の清掃について、受水槽は基本的に密閉されているため、中の水にカビや雑菌が発生したりすることがあります。そのため、定期的に清掃することで衛生的な状態にする必要がございます。
5.給水ポンプは生活に欠かせない設備の一つ
給水ポンプは生活に欠かせない水を運んでくれるため、建物の中でも重要な設備の一つです。そのため、点検を怠らず、問題が発生しないようにする必要があります。
点検を怠った場合、ポンプの異常によって断水してしまったり、漏水により水道代が増加してしまったりするケースがあります。その際は、給水ポンプを交換するまで水が使用できなくなる可能性もゼロではございません。
特に2021年以降は、建物設備に使用される電子部品不足により、給水ポンプを交換しようとしても半年以上を要することもございます。
以上のケースから定期的に点検を実施し、交換が必要な場合は定期的に交換していく必要があります。
※給水ポンプの耐用年数は10~12年になります。
6.点検費用・依頼について
給水ポンプが設置されている場合は定期的な点検は必須といえます。給水ポンプの異常によって断水や漏水が発生すれば、建物全体に大きな悪影響が及んでしまいます。
定期的な点検を実施して、トラブルの発生防止に努める必要があります。詳細なお見積り、ご相談は下記の「ビルマネジメント概算お見積り」 にてご確認ください。
ビルマネジメント概算お見積もり