電気料金の基本

普段から利用し、毎月支払われている電気料金。利用者のほとんどの方が、毎月の請求金額に大きな差がなければ、請求書の内容は見ないで支払いをされていることかと思います。

また、請求書の内容を見てもよくわからないという方も多くいらっしゃるかと思いますので、今回は東京電力の請求書に記載されている項目を例に簡単にご説明させていただきます。

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月々の電気料金は、契約の大きさによって決められる「基本料金」と、使用電力量によって計算される「電力量料金」の合計に、「再生可能エネルギー発電促進賦課金」を加えたものとなります。

まず、電気料金の内訳を見ると、基本料金という項目があります。基本料金は以下の計算方法で算出されます。

 

【基本料金単価(税込)×契約電力×(185-力率)/100】

 

《基本料金単価》

こちらは契約種別(アンペア数)により決まります。ご契約されているアンペア数が低ければ、基本料金も低く、高ければ基本料金も高くなります。

《契約電力》

当月を含む過去1年間の各月の※最大需要電力のうちで最も大きい値となります。ただし、電気使用開始から1年間の各月の契約電力は、電気使用開始月からその月までの最大需要電力のうち最も大きい値となります。

※最大需要電力とは、30分毎の平均使用電力のうち、月間で最も大きい値のことをいいます。この値は同時にお使いになる負荷設備が多いほど大きくなります。

《力率》

交流の電気には、有効電力(仕事になる電力)と無効電力(仕事にならない電力)が含まれています。この有効電力の割合を力率といいます。概ね90%くらいになることが多いようです。

 

 

続いて電力量料金です。電力量料金は以下の計算方法で算出されます。

 

【(電力量料金単価×使用電力量)±(燃料調整額×使用電力量)】

 

《電力量料金単価》

電気料金プランごとに、1kWhあたりの電力量料金単価が定められています。その、1kWhあたりの電力量料金単価は、どれだけたくさん電気を使っても料金単価が変わらない「固定制」のものと、電気をたくさん使うほど料金単価が高くなる「段階料金制」のものがあります。

「段階料金制」の電力量料金単価は、3段階に分けられており、段階ごとに1kWhあたりの電力量料金単価が変化していきます。

第1段階は比較的低い料金、第2段階は標準的なご家庭の1ヶ月のご使用量をふまえた平均的な料金、第3段階はやや割高な料金となっています。

ご家庭でひと月に電気をたくさん使う場合は、段階制でなく固定制の料金の方がお得な場合が多いです。

 

ビル、百貨店、商店、スーパーなどで使用される、高圧・特別高圧の電力量料金は、夏季・その他季に区分して計算します。(※他のプランでもこの単価はございます。)

夏季…毎年7月1日から9月30日までの期間。

その他季…毎年10月1日から翌年の6月30日までの期間。

 

《燃料費調整額》

火力燃料(原油・LNG(液化天然ガス)石炭)の価格変動を電気料金に迅速に反映させるため、その変動に応じて毎月自動的に電気料金を調整する制度です。各火力燃料の3ヶ月間の貿易統計価格にもとづき、毎月平均燃料価格を算定し、平均燃料価格と基準燃料価格との比較による差分にもとづき、燃料費調整単価を算定します。

 

 

最後に、再生可能エネルギー発電促進賦課金です。以下の計算方法で算出されます。

 

【再生可能エネルギー発電促進賦課金単価×使用電力量】

 

《再生可能エネルギー発電促進賦課金》

再生可能エネルギーの買取りに要する費用は、全国一律の単価により、電気の使用量に応じた賦課金(再生可能エネルギー発電促進賦課金)として、電気を使用される方が負担します。

《再生可能エネルギー発電促進賦課金単価》

当該年度に適用されるkWhあたりの「再生可能エネルギー発電促進賦課金単価」は、当該年度において電力会社等に買取費用に応じて交付される交付金の見込額と電力会社等の想定供給電力量等をもとに、国が定めます。

 

 

これらが、毎月手にする請求書に記載されている主な項目です。

事業用ビルの場合、キュービクル(高圧受電設備)を設置されている物件が多いです。キュービクルが設置されている場合は、受電者が電力会社から請求を受け各テナントへ請求するのが一般的です。

まずはご自身の請求書を手に取ってみて、お支払している料金を把握してみるのはいかがでしょうか?理解が深まれば、電気料金プランの選択等からコスト削減への行動をおこせるかもしれません。

 

 

■参照:水道料金の基本

■参照:電気容量について

■参照:スマートメーターとは?

By | 2016年11月15日

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