【2026年版】事業用賃貸の地域差を徹底比較!更新料・礼金・保証金・敷金・償却の商慣習を全国解説

はじめに

更新料がある地域とない地域、なぜ違うのか?

店舗やオフィスを借りる際、「更新料は必要ですか?」という質問を受けることは少なくありません。

実は、事業用賃貸では地域によって契約条件が大きく異なります。

東京都では更新料が一般的な一方、大阪府では更新料がない契約が主流です。その代わりに保証金や敷引きという独特の商慣習があります。これらを知らずに契約すると、「東京と同じ条件で募集したのに決まらない」「大阪なのに更新料を設定してしまった」といったミスマッチが起こることがあります。

本記事では、全国の事業用賃貸における商慣習を整理し、地域ごとの特徴を解説します。

全国主要地域の契約条件比較

地域更新料礼金保証金・敷金償却・敷引き定期借家
北海道なし少ない3~6か月なし少ない
東北なし少ない3~6か月なし少ない
北関東少ない少ない3~6か月少ない少ない
東京★★★★★6~12か月少ない増加中
神奈川★★★★★6~12か月少ない増加中
埼玉★★★★★6~10か月少ない増加中
千葉★★★★★6~10か月少ない増加中
愛知6~10か月少ない普通
北陸なし少ない3~6か月なし少ない
京都★★★★★6~12か月少ない普通
大阪なし★★★保証金中心★★★増加中
兵庫なし★★★保証金中心★★★増加中
奈良なし★★保証金中心★★少ない
中国なし少ない3~6か月少ない少ない
四国なし少ない3~6か月少ない少ない
福岡なし6か月前後少ない増加中
九州なし少ない3~6か月少ない少ない

更新料が一般的な地域

更新料が広く定着している地域は全国でも限られています。

  • 東京都
  • 神奈川県
  • 埼玉県
  • 千葉県
  • 京都府

更新料は一般的に賃料1か月分前後が多く見られますが、法律で定められた制度ではなく、契約による任意の取り決めです。

更新料がほとんどない地域

以下の地域では更新料を設定しない契約が一般的です。

  • 北海道
  • 東北全域
  • 北陸
  • 大阪府
  • 兵庫県
  • 奈良県
  • 和歌山県
  • 中国地方
  • 四国地方
  • 九州地方

特に大阪・兵庫では「更新料なし」が商慣習となっています。

関東と関西で最も違うのは保証金制度

関東

  • 更新料あり
  • 敷金6〜12か月
  • 礼金1〜2か月
  • 敷引きなし

退去時には原状回復費用を差し引いて敷金を返還するケースが一般的です。

関西

  • 更新料なし
  • 保証金方式
  • 解約引き・敷引きあり
  • 礼金が高め

関西では保証金を多く預かる代わりに、退去時に一定額を償却する契約が今でも見られます。

保証金・敷金の目安

用途相場
オフィス6~12か月
飲食店10~12か月
物販店6~10か月
サービス店舗6~8か月
ロードサイド店舗6~12か月

※繁華街や駅前立地ではこれより高くなるケースがあります。

礼金の地域差

地域礼金
東京1~2か月
神奈川1~2か月
愛知0~1か月
大阪1~3か月
兵庫1~3か月
九州0~1か月

大阪・兵庫では敷金より礼金を重視する傾向があります。

オーナーが募集条件を決める際のポイント

地域の商慣習を無視すると募集競争力が低下します。

例えば、

  • 東京で更新料なしにすると競争力が上がることがある。
  • 大阪で更新料を設定すると敬遠されやすい。
  • 京都では更新料が受け入れられやすい。
  • 福岡では更新料より保証金を重視する契約が一般的。

地域に合わせた条件設定が、空室期間の短縮につながります。

まとめ

事業用賃貸では全国一律のルールは存在せず、地域ごとの商慣習が色濃く残っています。

  • 首都圏:更新料文化
  • 関西:保証金・敷引き文化
  • 地方都市:更新料なしが主流

貸主・借主の双方が地域の慣習を理解し、市場に合った契約条件を設定することが、早期成約と長期入居につながります。

貸しビルの募集条件でお悩みのオーナー様は、地域特性を熟知した管理会社・仲介会社へご相談されることをおすすめします。


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By | 2026年8月21日

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