建物構造について

建物構造とは、建築物に使用される材料を示したものです。高層ビル・アパート・マンションで使用されている建物構造は主に5種類存在します。

  • 木造(W造)
  • 軽量鉄骨造(S造)
  • 重量鉄骨造(S造)
  • 鉄筋コンクリート造(RC造)
  • 鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)

 

【木造(W造)】用途:戸建住宅・小規模店舗

建物の主な構造部分のうち、柱・はりなどの骨組みが木造のもの。木造軸組工法は日本の伝統的な建築工法で、木材を用いた柱やはりを軸に組み合わせ、壁や屋根を取り付けます。設計の自由度が高い反面、工期が長いため、現在では事前に木材を加工し、現場で組み立てる方式(プレカット工法)が広く取り入れられています。戸建て・小規模アパートによく用いられ、建築コストが低く通気性がよい反面、シロアリ等の害虫対策が必要になってきます。

 

【軽量鉄骨造(S造)】用途:単独のコンビニ・小規模店舗等

軽量鉄骨とは、柱や梁(はり)など、建物の骨組みに鉄骨を使用する構造のことです。
厚さ6mm未満の鋼材を使用します。耐震性に関しては、重量鉄骨造やRC構造には劣るものの、木造より高い耐震性があります。

 

【重量鉄骨造(S造)】用途:ドラッグストア・スーパーマーケット等

重量鉄骨造は、柱や梁などの骨組みに「鉄骨の厚みが6mm以上」のものを使用した構造のことです。重量鉄骨造の建物では、構造上、軽量鉄骨造の建物より、広い空間を確保でき、防音性・耐久性に優れている事が特徴です。

 

【鉄筋コンクリート造(RC造)】用途:複合商業施設等

鉄筋コンクリート造とは、鉄筋とコンクリートを組み合わせた素材で、鉄筋を組んだ枠の中にコンクリートを流し込んで固めたものを、柱・梁・床・壁に使用しています。鉄筋は引張に、コンクリートは圧縮に強いという双方の特徴を組み合わせて、より耐震性に優れています。ただ、壁に鉄筋が組み込まれている為、コア抜きの自由度はS造と比較して落ちます。性能はSRC造のものと防音性以外では大差ありません。

【鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)】用途:高層ビル等

鉄骨鉄筋コンクリート造とは、鉄筋コンクリートの構造に鉄骨を内蔵させる事で更に強度を上げたものです。東京スカイツリーの建物構造でもあり、耐震・耐火・防音性能全てにおいて最高レベルとなっております。

下表にある通りSRC造は防音性能が高いため、ダンススクールや音楽教室などの使用に際し大きな音が出るテナントであっても誘致できる可能性が高いです。

構造別評価表

建物構造 防音性 耐震・耐火 通気性 解体費用 法定耐用年数
木造 × ◎ (安) × (22年)
軽量鉄骨造 〇 ⇧ △ (27年)
重量鉄骨造 △  〇 (34年)
RC造 × × ⇧ ◎ (47年)
SRC造 × × (高) ◎ (47年)

 

建築工法 ~ラーメン構造とブレース構造~

これまでは建築材料に着目した際の建物性能の違いをまとめましたが、建築工法によっても内装の自由度に関係してくる場合があります。例えば、近代建築で多く採用されている建築工法としてラーメン構造とブレース構造があります。
ラーメン構造とは、柱と梁が交わる部分(接合部)を固く留め、変形を抑えた構造形式です。空間を広く活用できるため、内装を自由にデザインする事ができ、内装に拘りたいテナントに人気があります。近代建築における最も一般的な構造形式であり、構造材別にみると、重量鉄骨造(S造)、鉄筋コンクリート造(RC造)、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)の建築物の多くに採用されています。

ブレース構造とは、ラーメン構造に次いで採用されている構造形式です。ラーメン構造が、柱と梁を剛強に接合して地震や長期荷重に耐え構造に対して、ブレース構造は、『ブレース』と呼ばれる斜め部材で地震力を負担させ、合理的に部材断面を使うことができますが、有効面積は狭くなり内装の自由度は低くなります。

弊社では事業用不動産に特化したビル管理運営業務を行っております。
建物の建築構造のみならず、不動産に関して幅広い知識を持っておりますので何かお悩みがございましたらお気軽にご相談ください。

By | 2021年11月5日

関連記事